アンチエイジング学会に参加して
――アメリカのウィスコンシン大学の研究から――
20年間の2匹のアカゲザルの比較
下の写真左は、普通の食事を与え、右は必要な栄養は変えずに、カロリーだけを30%低い食事を与えた。
『アカゲザルを使ったカロリー制限に関する20年間の研究により、低カロリーの食事が、霊長類の新陳代謝に変化を及ぼして延命効果を高めるという、現時点で最も有力な証拠が提示された。この手法は人間にも同様に効果があると思われる。カロリーの値は標準的な値より30%低いが、十分な栄養のある食事が与えられたサルは、その多くが、心臓病や加齢に関わる他の病気に見舞われずに済んでいる。』
つまり、同じ年齢であれば、継続してカロリー制限をした方が、元気に生きることができるという証しなのです。腹八分ということですね。
次に、喫煙習慣の有無の一卵性双生児の比較です。
どちらが喫煙習慣がある方か一見でわかると思います。
20年間で老化度が全く変わってしまうということですね。
長年の食事や、喫煙など生活習慣の違いで、大きな差が出てしまうということですね。
アンチエイジングを勉強するということは、まさに、生活習慣を勉強するということになります。セミナーの中で、「自分でアンチエイジングが実践できない人は人に指導ができない」と講師が言われました。
私の隣に座っていた当院の○○先生は、少しメタボなのですが、「今日のセミナーは、自分のことを言われているみたいだと」何度もうなずいていました。
そして「私は、明日から、アンチエイジングの実践者⇒アンチエイジャーになる」
と宣言したのです。数ヵ月後の姿が楽しみですね。