業と欲が強いのは誰?
7月3日日曜日、しばらくぶりに庭仕事をやりました。
雑草の草取り、放射能汚染を下げるための土の入れ替え、植栽の植え込みなどなど、朝から一日中汗を流しました。
噴き出す汗をぬぐいながら、ベンチで一休みをしていると、「カッコー、カッコー」と鳥の鳴き声が聞こえました。
実にのどかで、目の前には信夫山の青々とした緑と、さわやかな風が頬を通り過ぎて行きました。
どこにでもある、平和な休日の光景です。
鳥は、何事もなかったかのように普通にさえずり、木々や花々は風にそよいでいます。
そんな普通の穏やかな空間の中で、放射能汚染被害を少しでも抑えたいと、土の入れ替えのため、必死で庭の穴掘りをしている私がそこにいます。
鳥や、植物は放射能汚染など何も関係なく普通に生きています。
自分たちの勝手な都合で原発を作り、たまたま爆発して自業自徳となり、右往左往している人間を、全く普通に生きている自然界の生き物たちは人間をどのように見ているのだろうかと思いました。
地球や宇宙から見た人間のやっていることは、つまり、自己都合、言い方を変えれば、業と欲だけで、経済発展、文化の向上などと美辞麗句を並べたて、単なる欲求を満たすためだけに動いてきたのではないかとさえ思えてきます。
土木作業で汗をかきながら、ふと、何のためにこんなことをしているのだろうと思いました。
本来、自然界の一員である人間はもっと謙虚に生きていかねばと考えさせられた一日でもありました。