病気?病体?
『病気』という字は、病んでいる気=気が病んでいると書きますが、
本来は、体が病んでいるのだから、本来は『病体』と表現すべきではないかと思います。
しかし、誰でも体が病んでいる事を病気といいます。なんか変ですね。
不満、我慢、ストレスがいっぱい詰まって体が限界になっているのだと思います。
セカセカ、ドキドキしながら毎日を過ごしている人のことを、気をもんでいるといいます。
穏やかな平常心を保つことができずに、あせったり、心配したりと、これもまた、気が病んでしまう原因になります。
いろんな症状をたくさん抱えて、なかなか治らない患者様が、ちまたに沢山あふれています。
最近では、心療内科などというストレスを抱えた方々を専門に診る科も増えています。
日々の診察を通して思うことですが、頑固な痛みや頑固な症状がなかなか治らない方々には、少なからず、
表面にはわからなくても、潜在的に気を病んでいる事があり、その病んでいる気を取り除くことが実はとても重要なのでは?
と思います。つまり、ストレスをうまく発散したり、ストレスを感じない心のトレーニングが大事なのだと思います。
たまには、手抜きや、息抜き、ずぼら、あきらめ、妥協など自分自身を楽な方、楽な方へと導いたり、好きなことを存分楽しんだりと、自分自身のリセットの方法を見つけることの方が、注射や薬などの治療よりも即効性があるような気がします。